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1995-11-27
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47KB
|
1,357 lines
X680x0 Ko-Window Mouse Shell (Ko Finder)
KF (kf.win) Version 1.32
1991-1995 小笠原博之(COR.)
● KF とは
Ko-Window 上のマウスオペレーションを主体としたシェルで、"Ko Finder" の略で
す。従来の FINDER の役割も含み、なおかつさまざまなファイル操作や機能をユーザー
に提供します。マルチアクションのアイコンによるプログラム起動や、独自に設定で
きる階層構造を持ったユーティリティメニューなど、とにかく強力な機能を持ち、ま
た組み込みコマンドだけでなく、その大半がユーザーに開放されているので、自分だ
けの環境に育てていくことができます。
● KF で何ができるのか
ディレクトリ内のファイル閲覧
シングルウィンドウが操作の基本。親ディレクトリへのダイレクト移動、ディ
レクトリ学習機能、ファイル名検索。
ファイルごとのアイコンによるプログラム起動
アイコンを登録して、ファイルに任意の動作を定義可能。1つのアイコンに
複数の動作が設定できるマルチアクション。
ファイルセレクタ
ファイル名、パス名を任意のウィンドウに転送。従来のファインダーの役割
を果たす。
各種ファイル操作
コピー、ムーブ、削除、アトリビュート変更等、基本的な操作はすべて内部
コマンドとして装備。ディレクトリとファイルの区別を最小限にした独自の
操作体系。
ポップアップメニューの構築
組み込みコマンドも含めて、全部ユーザーが任意に設定できるポップアップ
メニュー。サブメニューを設けることで階層化が可能、強力なコマンドライ
ン展開により、自由にコマンドを組み込むことができる。
もちろん、KF は複数開いて、同時に複数のディレクトリを見ながらファイルドラッ
グによる転送、移動等が可能です。その他、シンボリックリンク対応、割り付け自在
のキーボードショートカットなどなどの機能を持っています。
●インストール
WSRV.X v2.24+12 以降は、標準で WSRV.RS にデフォルトの KF 設定が付属してい
ます。そのため複雑な設定無しにそのまま kf を起動して使用することができます。
設定を変更するには付属の Icon.src を書き換え、WSRV.RS のあるディレクトリで
「 iconmake -auto 」を実行して下さい。(詳しくは後述)
●起動方法
kf [スイッチ] [ディレクトリ]
ディレクトリを省略すると、カレントディレクトリを開きます。
WSRV.RC の設定を使用しますので、ウィンドウ上で WSRV.RS を書き換えた場合は
一度 Ko-Window を起動し直して下さい。kf のエラーメッセージは Console に流し
ます。
●起動時のスイッチ
コマンドラインから以下の指定ができます。起動後ウィンドウ上のメニュー上で設定
を変更することもできます。
-x<num> ウィンドウの初期表示位置とサイズ
-y<num>
-h<num>
-v<num>
-f<num> フォントサイズ (10,12,16,24のみ)
-s<num> デフォルトのソートモード (0~6)
-l リンクファイルの場合リンク先の進路名も表示します(リ
ンク先がさらにリンクの場合、ls -l 同様再変換しない)
-ll リンクファイルの場合アクセスされる実ファイルへの進路
名を表示します(リンク先がさらにリンクの場合再変換する)
-b<num> ウィンドウ内に表示するファイル制限の起動時の状態を指
定します。上位 8 bit が %da の <2>、下位 8bit が %da
の <1> に相当します。詳しくは組み込みコマンドを参照し
て下さい。標準値は 3647 です。不可視属性を含む全ファ
イルを表示させたい場合は 63 を指定します。
-k 確認ダイアログを無視します。これを指定すると確認無し
で全部コマンドを実行します。通常は使用しない方がいい
でしょう。
-u<num> マウスカーソルの移動モード。ダイアログ出現時に、マウ
スカーソルをダイアログ上に移動します。
0:移動しない
1:確認ダイアログでのみ移動
2:入力ダイアログでのみ移動
3:確認、入力両ダイアログで移動
-w ウィンドウバンク機能で、ウィンドウサイズの学習を行な
いません。
-d バーボーズモードにします。ファイル操作の実行結果をコ
ンソールにレポートします。
-a<n> 文字表示アトリビュート指定
● Console
実行時は、できるだけ Console を開いておいて下さい。Console は Command.win
Version 1.13+8 以上で「-tConsole」というオプションをつけて起動したものです。
(または KoConsole.win 等でも可)
●ウィンドウ操作のコツ
アイコンやスイッチに機能が定義されている場合、マウスの右ボタンでポップアッ
プメニューが出てきます。このように、メニューで複数の機能から自由に選んで実行
することができます。マウスの左ボタンでそのスイッチやアイコンをクリックすると、
ポップアップメニューの1番最初に書かれていた内容がそのまま実行されます。(これ
をデフォルトアクションといいます) 覚えておいて下さい。
=============== 操作マニュアル ===============
●サブディレクトリへの移動 (ディレクトリの左側を左ボタンでクリック)
ディレクトリ名の左側にある[D]のマークをマウスの左ボタンでクリックします。
注意:KF 上でのディレクトリの移動は、あくまで内部的なものです。DOS のカレン
トディレクトリやカレントドライブは変更しません。
●サブディレクトリの KF オープン
ディレクトリ名の左側にある[D]マーク上でマウスの右ボタンを押し、ポップアッ
プメニューを出します。その中の "KFオープン" を選ぶと、そのサブディレクトリの
内容を表示した KF を新たに開きます。
●親ディレクトリへの移動 (ディレクトリパスを左クリック)
現在開いているディレクトリ名を、ディレクトリパス領域に表示します。サブディ
レクトリを開いている場合その進路名はスイッチになっていて、いちいち親を探すこ
となく直接上位ディレクトリに移ることができます。
┌────────────┐
|□□□ KF □□|
├────────────┤
|ョ[^][w][^V] [I][U][W][]|
|[A:][ko ]source\*.* |←ディレクトリパス領域
├────────────┤
| |
【例】 D:\ko\source\prog を開いている場合、各進路名のディレクトリのうち最初
の4文字を取り出して、
[D:][ko ][sour] prog\*.* ←ファイルマスク(ワイルドカード)
↑
カレントディレクトリ名
のように表示されます。このとき次のようになります。
[D:] をクリックすると D:\ に移動
[ko ] をクリックすると D:\ko に移動
[sour] をクリックすると D:\ko\source に移動
●ディレクトリバンクによる移動 (ディレクトリパスで右ボタンのメニュー)
過去に移動したことのあるディレクトリの情報を、最大16箇所に渡って記憶する
学習機能を持っています。記憶しているディレクトリには、ディレクトリパス領域で
右ボタンのポップアップメニューを使って直接そのディレクトリに移動することがで
きます。記憶しているディレクトリに移動した場合、以前の状態(ウィンドウサイズ、
スクロール位置、ファイルマスク、ソートモード)に戻してくれます。(マークは全部
消えます)
●ドライブの変更 (ディスクのアイコンで右ボタンメニュー)
ウィンドウ左上角のディスクのアイコン([SCSI]等)の上でマウスの右ボタンを押し
ます。ポップアップメニューでドライブを選択できます。各ドライブには、最大12文
字までそれぞれにコメントをつけることができます。( Icon.src にメニューの1つ
として指定、設定の項を参考のこと)
●リフレッシュ (ウィンドウ上部の [w] を左クリックする)
[w]という小さなアイコン(ワイルドカードメニュー)を左クリックすると、表示し
ているディレクトリ内容を更新します。Command.win 等、他のプログラムでファイル
操作を行った場合、表示内容をリフレッシュして更新して下さい。
リフレッシュはポップアップメニューからも実行できます。
(注: ワイルドカードメニューの *.* の選択はリフレッシュと同意です)
== ファイル主体の実行方法 ==
●各ファイルの実行 (ファイル名左のアイコンをクリック)
ファイルによっては、ファイル名の左側にアイコンの表示されているものがありま
す。それをマウスの左ボタンでクリックすると、そのファイル名を引数として指定さ
れたプログラムを実行します。(例えば *.doc なら内容の表示、*.win ならプログラ
ムの実行など) この左ボタンの動作をデフォルトアクションと呼びます。
アイコンの上で右ボタンを押すとポップアップメニューが開き、設定されているな
らデフォルトアクション以外の動作をさせることができます。1つのアイコンに対し
て最大8つの項目を設定できます。(注:これはルートメニュー内の設定数であって、
階層構造を持たせれば設定項目数に限界はありません) そのうち最初のものがデフォ
ルトアクションになります。これらはリソースとして自分で自由に定義することがで
きます。
メニューに右矢印「→」がある場合は、サブメニューがあることを意味します。サ
ブメニューを開くには、その項目の上でボタンを押したままマウスカーソルを左にメ
ニューの外までずらして下さい。
== プログラム主体の実行方法 ==
●ユーティリティメニュー
普段よく使うプログラムを、いくつかをこのユーティリティメニューに入れておく
ことができます。ユーティリティメニューは大きく分けて2種類あり、ウィンドウ上
部の [I]~[IV] でマウスの右ボタンを押すものと、ファイル名の上等で右ボタンを
押すと出るポップアップメニューがあります。ポップアップメニューには、通常ファ
イル操作関連の組み込みコマンドが置かれていますが、ここにも自由に定義、拡張す
ることができます。
引数として与えるファイルをマークし、メニューからプログラムを起動します。や
はりこれも階層構造を持たせることによって、いくつでも定義することができます。
●ファイル名のマーク (マウス左クリック)
ファイル名の上を左ボタンでクリックするとその行が反転表示になります。これを
マークするといいます。マークしてあるファイル名をもう一度左クリックするとマー
ク状態の解除になります。
●ファイル名の連続マーク (左ボタンを押したまま右ボタンも押してドラッグ)
ファイル名の上で左ボタンを押したまま、右ボタンを一緒に押すとマウスカーソル
の形が変化します。この状態でマウスを上下に動かすと、ファイル名を連続してマー
クすることができます。連続マーク状態はマウスの右ボタンでコントロールできます
ので (マウスカーソルがその度変化する) 複数のファイル名のマークが簡単にできま
す。
マークされたファイルの上でこの操作を行うと、連続マークになり、すでにマーク
されたファイル上でこの操作を行うと、連続マーク解除、になります。
●全ファイルのマーク (マウス右ボタンのポップアップメニュー)
ファイル名の上で右ボタンを押すとポップアップメニューが出ます。メニューから
全ファイルのマーク、および、全マークの解除をすることができます。マークの反転
およびファイルのみのマークも可能です [III] のメニューを参照して下さい。
●指定拡張子のファイルだけマーク
[III] のメニューに登録してある「拡張子マーク」を実行します。任意の拡張子を
入力すると、そのファイル名だけをマークします。任意の拡張子以外をマークしたい
時は、「拡張子マーク」したあとマークの反転を行なうことで実行できます。
予め、良くマークする拡張子を登録しておくことができます。例としてデフォルト
設定では [III] のメニューで、「マーク *.bak」を登録してあります。これを実行す
ると *.bak だけをすばやくマークすることができます。
●ファイル名の転送 (マウス左ボタンでドラッグ)
ファイル名を左ボタンでクリックし、そのままボタンを押した状態で他のウィンド
ウまで動かすと、ファイル名をフルパスで転送することができます。マウスを動かす
と、マウスカーソルが [F] に変化します。
このとき、もしマークされているファイルがあれば、そのファイル名が全部転送さ
れます。(転送後マークは解除)
マウスカーソルが一度 [F] になっても、ウィンドウ内部で右ボタンも押せば、連続
マークモードに移行します。
●カレントディレクトリ名の転送 (ディレクトリパスで左ドラッグ)
ディレクトリパス領域のカレントディレクトリ名の上でマウス左ボタンを押すと、
マウスカーソルが [P] になります。このまま他のウィンドウまで運ぶと、ディレクト
リ名を転送することができます。
●ワイルドカード (マスク)
表示するファイル名をある程度限定させることができます。ウィンドウ上部の [w]
の部分でマウスの右ボタンを押すと、ワイルドカードメニューが出ます。メニューで
セレクトしたワイルドカードにマッチするファイル名だけをウィンドウに表示するよ
うになります。予めメニューに好きなだけ登録しておくことができます。
「%wlid」コマンドでメニューに登録するだけなので、詳しくは初期設定の項を参
考にして下さい。([w]もユーザーメニューの一種です) 左ボタンでクリックすると
1番最初に登録してあるパターンが選択されたのと同じになります。メニュー中の
「入力」を選ぶと、自分でワイルドカードの指定ができるようになります。(その場
限り)
このワイルドカードの指定の他に、[III] のメニューで次の指定が可能です。
┌────────┐
|標準設定 | 不可視属性システム属性のファイルを表示しない。
|不可視ファイル | 不可視属性のファイルも表示する。
|全ファイル表示 | 属性に関係なく全部のファイルを表示する
|ファイルのみ | 通常のファイルのみ表示する
|ディレクトリのみ| ディレクトリのみ表示する
~ ~
└────────┘
●ファイル名の並び変え (ソート)
ウィンドウ内部に表示するファイル名を並び変えることができます。ウィンドウ上
部の、矢印が2つ並んだスイッチの上で、右ボタンを押します。以下のようなメニュー
が出るので、ソート形式を選択することができます。この情報は、ディレクトリバン
クに記憶されます。
┌────────┐
| デフォルト | デフォルトのソートモードに戻します (起動時に指定可能)
| ソートしない | ソートをしません。そのまま表示します。
|名前(区別なし)| ファイル名でソートします。大文字小文字を区別しません。
|逆名(区別なし)| ファイル名で逆順にソート。大文字小文字を区別しません。
|名前(大小区別)| ファイル名でソートします。大文字小文字を区別します。
|逆名(大小区別)| ファイル名で逆順にソート。大文字小文字を区別します。
| 日付でソート | ファイルの新しい順に表示します。
| 逆日付でソート | ファイルの古い順に表示します。
└────────┘
左ボタンでクリックした場合、デフォルトのソートモードに戻します。このデフォ
ルトのソートモードは、起動時に「-s」オプションで与えることができます。このメ
ニューもユーザーメニューの一種です。自由に設定を変更できます。
●ファイルの移動 (KF間ムーブ)
KF を複数開きます。移動したいファイルをドラッグして他の KF の開いているディ
レクトリに持っていくと、ファイルの移動(またはコピー)ができます。ドライブが異
なればコピーになります。
●ファイルのコピー (KF間強制コピー)
上記のファイル移動と同じ操作で、マークしたファイルをドラッグして他の KF ウィ
ンドウに運びます。このときファイルをドラッグする時に [OPT.1] (または [CTRL])
が押されていれば、その時はたとえ同じドライブであってもファイルのコピーが行わ
れます。を行ないます。
具体的にはドラッグしたファイルを相手先のウィンドウの上まで持っていき、マウ
スボタンを離す前に [OPT.1] (または[CTRL]) を押します。その後マウスボタンを離
して下さい。初めから押しっぱなしだとダイレクトクリップが働いて、ファイル名を
つかむことができません。
●確認無しオペレーションコピー、またはムーブ
システム設定で確認ダイアログが ON の状態であっても、上記の KF 間ファイルムー
ブ、KF 間ファイルコピーオペレーション中に [SHIFT] が押されていれば一切の確認
動作を行ないません。慣れた方には素早い操作が可能です。
注: [SHIFT] キーを押したままマウスクリックするとウィンドウマネージャーの入
力になりますので、前述の [OPT.1]([CTRL]) の時と同様ファイルをドラッグし、マウ
スボタンを離す直前に [SHIFT] を押すようにして下さい。[SHIFT] と [OPT.1] や
[CTRL] は、すべて併用が可能です。
●ファイルのコピー (ポップアップメニューで実行)
コピーするファイルをマークします。ポップアップメニューでコピーを実行し、コ
ピー先のディレクトリに移動してからダイアログの「実行」をクリックして下さい。
コピーファイルが1つの場合、コピー先ファイル名を指定できます。コピーファイ
ルが複数の場合、コピー先ディレクトリに移動せずに、直接転送先進路名をキー入力
することができます。
マークファイルにディレクトリが含まれる場合、それ以下全部もコピーされます。
KF間コピーと異なり、単一ウィンドウでのファイル操作が可能になります。
●ファイルの移動 (ポップアップメニューで実行)
コピー同様、移動するファイルをマークします。ポップアップメニューで実行した
後、コピー先のディレクトリに移動してからダイアログの「実行」をクリックして下
さい。同じディレクトリを指定できません。(その場合リネームして下さい)
マークファイルにディレクトリが含まれる場合、ディレクトリの移動になります。
コピーと違い、移動の場合はディレクトリでもタイムスタンプ、ファイルアトリビュー
トが全部保存されます。移動先とドライブが異なる場合は実行できません。
KF間ムーブと異なり、単一ウィンドウでのファイル操作が可能になります。
●ファイルの削除 (ファイル名上で右ボタンのポップアップメニュー)
削除するファイルをマークし、ファイル名の上で右ボタンのポップアップメニュー
を開いて「削除」を選びます。一度に複数のファイルを削除することができます。ディ
レクトリも全く同じように削除することができます。
●ファイル名の変更 (ファイル名上で右ボタンのポップアップメニュー)
削除同様、マークしたファイルの名前を変更します。新しいファイル名はダイアロ
グで入力します。このときクリップボードが使えます。
●新規ディレクトリの作成 (ファイル名上で右ボタンのポップアップメニュー)
ファイル名の上またはファイルの表示されていないところでポップアップメニュー
を開いて実行します。作成するディレクトリ名を入力して下さい。
●タイムスタンプの変更 (タイムスタンプの上で右ボタンのポップアップメニュー)
指定ファイルをマークし、ファイル名でない部分の右ボタンのポップアップメニュー
で実行します。入力ダイアログが開くので、マウスでクリックして数値を変更できま
す。数値の上半分をクリックすると -1、下半分をクリックすると +1 です。もちろん
キーボードから直接入力してもかまいません。
ダイレクトクリップ機能で、kf 内部から他のファイルのタイムスタンプ部分をク
リップボードに取り込み、ダイアログのポップアップメニューで「クリア&ペースト」
を選ぶと他のファイルのタイムスタンプを簡単にコピーすることができます。日付や
時間が不正の場合入力を受け付けません。
ディレクトリのタイムスタンプ変更も全く同様にできます。
●ファイルアトリビュートの変更 (ポップアップメニューで実行)
タイムスタンプ、またはアトリビュートの上でポップアップメニューを開いて実行
します。マークしたファイルのアトリビュートを変更できます。ダイアログ上では、
クリックするたびにそれぞれの属性が反転します。ただし、設定できるのはシステム
属性、隠し属性、読み出し専用属性の「SHR」だけです。
(注: すべてのアトリビュートを設定可能にする隠しオプションがありますが、危険
ですので通常は使用しないようにして下さい)
●ファイルサイズの合計を求める (ポップアップメニューで実行)
マークしたファイルのサイズの合計を求めることができます。ファイル名でない部
分のポップアップメニュー (タイムスタンプの上で右ボタンを押す) で実行して下さ
い。マークされたファイルにディレクトリが含まれている場合、そのディレクトリ以
下全部のファイルサイズが加算されます。これは、単純なファイルサイズの合計であっ
て、ディスク内の使用ブロック数とは関係ありませんのでご注意下さい。
表示は確認ダイアログで行ないます。「実行」と「取消」がありますが、これらは
クリックしたあとマークを保存するかしないかの違いだけです。
●リンクの作成 (ポップアップメニューで実行)
リンク元のファイルをマークして、リンク自身を作成するディレクトリを開きます。
作成する名前を入力して「実行」をクリックして下さい。名前を省略する場合は、た
だ「.」とだけ入力して下さい。このときリンク元と同じ名前になります。マークは1
つだけにして下さい。
注意! これは外部コマンドとして登録されています。実行には ln.x が必要です。
注: 小笠原版 Symbolic Link で説明をしていますが沖版 Symbolic Link でも同様に
使用できます。沖版対応の ln.x を使って下さい。(ただし沖版 lndrv ではリ
ンク先パスの表示ができません)
●ディスク容量の表示
ディスクアイコンの上で左ボタンを押します。押している間表示します。
●ファイル検索
現在開いているディレクトリから、サブディレクトリ中を探して指定したファイル
がどこにあるかを捜し出します。[III] のメニューから「サーチ」の部分で実行しま
す。検索ファイル名を入力して下さい。ワイルドカードの指定が可能です。
「ディレクトリ移動」 指定ファイルの見つかったディレクトリに移動します。
「Console出力 」 検索したファイル名を Console に全部表示します。
●ファイル表示
ファイルによってはアイコンをクリックするだけ (もしくはアイコン上で右ボタン
のメニューで選ぶ) でファイル内を表示できるものもありますが、アイコンの定義し
ていないテキストファイルを表示することもできます。表示させたいファイルをマー
クし、[I] のメニューで「ファイル表示」を実行して下さい。この時 view.win が必
要です。単なる表示でなくファイルの編集も行ないたい場合は、同様にしてエディタ
を起動することもできます。
キーボードショートカットが定義されているので、表示させたいファイルをマーク
したら、[XF2]+[V] と入力するだけで簡単に表示させることができます。
●クイックマーク機能
マークせずにポップアップメニューでコマンドを指定すると、その場所のファイル
を実行対象とします。いちいちファイルをマークする必要がないので、すばやく実行
することができます。
●ダイアログでの操作
・確認ダイアログ
確認ダイアログでは、他のウィンドウの実行を全部止めて、ユーザーの操作をダイ
アログに限定します。この状態では、「実行」および「取消」をクリックしてセレク
トして下さい。ボタンを押したままの状態なら、スイッチの上からカーソルを動かす
とキャンセルすることができます。キーボードの [Y]/[N]/[ESC] でも代用できます。
(キーを自由に変更、設定可能) この場合、ダイアログ上にマウスカーソルがなくて
もキー操作できます。
・行入力ダイアログ
行入力ダイアログでは、同様に他のウィンドウの実行を止めますが、Command.win
等や kf 自身等からのクリップ&ペーストができます。右ボタンでポップアップメ
ニューが出るので、各種操作が可能です。指定された文字列を書き込んで [RETURN]
を押すか「実行」をクリックすると入力されます。「中止」のクリックか [ESC] キー
で実行をキャンセルすることができます。
行内編集には、ED.X (HISTORY.X) の編集キーを使うことができます。また、環境
変数 KOWINKEY に "iemacs" と設定するか、直接 [CTRL]+[_],[e] とキーを入力する
ことで EMACS 風のキー配置にすることができます。(解除は [CTRL]+[_]を2回入力
する)
キー操作をする場合は、ダイアログ上にマウスカーソルが乗っている必要がありま
す。これもキーボードから操作可能で、[CTRL]+[SPACE] を押すことで行入力ダイア
ログと KF.win 上との間を、マウスカーソル位置を簡単に交換することができます。
ファイル名を入力する場合、ファイル名補完を行なうことができます。ファイル名
を途中まで入力してから [TAB] を押したり、進路名を書いてから [TAB] を押すこと
で勝手にそのディレクトリ内のファイル名に置き換えてくれます。ファイルが複数あ
る場合 [TAB] を押すたびに切り替り、最後にくると最初に戻ります。
<<行入力時の使用可能キー操作一覧>>
ED.X モード/単独キー Emacs モード
---------------------------------------------------------------
[CTRL]+[a]|[↑] [CTRL]+[p] 単語左移動
[CTRL]+[b]|[CLR] [CTRL]+[g] 行頭/行末移動
[CTRL]+[d]|[→] [CTRL]+[f] 右移動
[CTRL]+[f]|[↓] [CTRL]+[n] 単語右移動
[CTRL]+[g]|[DEL] [CTRL]+[d] 文字削除
[CTRL]+[h]|[BS] [CTRL]+[h] 後退削除
[CTRL]+[i]|[TAB] [CTRL]+[i] ファイル名補完
[CTRL]+[k] [CTRL]+[k] カーソル以後削除
[CTRL]+[m]|[RETURN] [CTRL]+[m] 処理の実行
[CTRL]+[o]|[INS] [CTRL]+[o] 挿入切り替え
[CTRL]+[p] [CTRL]+[e] 行末へ
[CTRL]+[q] [CTRL]+[a] 行頭へ
[CTRL]+[s]|[←] [CTRL]+[b] 左移動
[CTRL]+[u]|[HOME] [CTRL]+[u] 行クリア
[CTRL]+[v] [CTRL]+[q] コントロール文字入力
[CTRL]+[[]|[ESC] [CTRL]+[[] 実行の中止
[CTRL]+[SPACE] [CTRL]+[SPACE] マウスカーソル位置の交換(注)
[F6] [F6] アルファベットの大文字変換
[F7] [F7] アルファベットの小文字変換
注:マウスカーソル位置交換はキーバインドを変更、追加できます)
マウス右ボタンのポップアップメニューにて「ペースト」「行クリア」「行クリアし
た後ペースト」「大文字変換」「小文字変換」「ダイアログ移動」が可能です。
●ダイレクトクリップ機能 ([OPT.1] を押しながら左ボタンでドラッグ)
ウィンドウ内部のファイル名やファイルサイズ、タイムスタンプなどの表示から、
Command.win やテキストエディタのように直接テキストデータとしてドラッグして、
任意の部分をクリップボードに取り込むことができます。[OPT.1] キーを押しながら
マウスの左ボタンを押し、そのままドラッグして下さい。
●キーボードによる操作
各メニューの各項目を、任意のキーボードに割り付けてショートカット呼び出しを
行なうことができます。定義できるのは、各文字キーとファンクションキー、そして
それらに対する [CTRL],[SHIFT],[XF1],[XF2],[XF3],[OPT.1],[OPT.2] による組み合
わせです。
付属の Icon.src のデフォルトでは、次のキーが設定されています。
[CLR]|[CTRL]+[L] そのディレクトリの再読み込み (リフレッシュ)
[XF2]+[C] ファイルのコピー
[XF2]+[M] ファイルの移動
[XF2]+[D] ファイルの削除
[XF2]+[N] ファイル名変更
[XF2]+[V] ファイルの表示
[XF2]+[K] ディレクトリ作成
[XF2]+[T] タイムスタンプ変更
[XF2]+[A] ファイルアトリビュート変更
[XF2]+[L] リンク作成
[XF2]+[S] ファイルサイズの合計を求める
[XF2]+[W] ウィンドウプログラムの実行
[XF2]+[X] プログラムの実行
[XF2]+[R] プログラムの run 実行
[XF1]+[A] 全マーク
[XF1]+[R] マーク反転
[XF1]+[C] マーク取り消し
[XF1]+[F] ファイルのみマーク
[F1]~[F5] ウィンドウサイズ変更
[↑]|[CTRL]+[E] ウィンドウ内スクロール
[↓]|[CTRL]+[X] ウィンドウ内スクロール
[RollUp] ウィンドウ内のページアップ
[RollDown] ウィンドウ内のページダウン
[y]|[Y] 確認ダイアログでの「実行」
[n]|[N]|[ESC] 確認ダイアログでの「取消」
[CTRL]+[SPC] 行入力ダイアログ出現時に、マウスカーソル位置を交換す
る。
●ディスクのイジェクト
FD のイジェクトが可能です。ドライブアイコン右のイジェクトスイッチで右ボタ
ンを押し、ポップアップメニューでイジェクトできます。(これもユーザーメニュー
の一種ですので、内容の定義は自在に変更できます)
┌────┐
|=Eject= |
| FD0 | ドライブ0のイジェクト
| FD1 | ドライブ1のイジェクト
| FD0+1 | ドライブ0と1のイジェクト
~ ~
└────┘
●ウィンドウサイズのセレクト
[IV] のメニューで、ウィンドウサイズを簡単に選択できるようになっています。
これは横方向のサイズだけを変更し、また 12 ドットフォントに合せてあります。縦
の設定や他のフォントサイズの設定はユーザーにお任せします。
┌────┐
|サイズFile| ファイル名のみ表示する
|サイズSize| ファイル名とファイルサイズまで表示
|サイズDate| ファイルの作成日までを表示
|サイズTime| ファイルの作成時間までを表示
|サイズAttr| ファイルの属性までを表示
~ ~
└────┘
これらはファンクションキーの [F1]~[F5] でも実行できます。
●システム設定
[IV] のメニューの「システム設定」では、起動時にコマンドラインのスイッチで
指定できる項目を、起動後に変更することができます。
●デフォルト設定
これらのデフォルトで設定されているメニューの他に、未設定の組み込みコマンド
も存在します。また、メニューは自分で独自に構築できますので、必ずしも上記の操
作に限られているわけではありません。
●サブメニューの開き方
ポップアップメニューの項目の右側に「→」がついているものは、その下にサブメ
ニューがあることを意味します。サブメニューを開くには、その項目が反転している
状態でそのまま右側までマウスカーソルを移動させて下さい。
● KF 間チェンジディレクトリ
KF のパス名表示をドラッグして他の KF 迄運ぶと、その KF も同じパスを表示す
るようになります。
================= その他 =================
●シンボリックリンクへの対応 (link.x/ln.x)
シンボリックリンクに対応しています。リンクしてあるファイルには[L]のマーク
がつきます。ただし、拡張子によってアイコンが設定されている場合はそちらのアイ
コンになります。
起動時に、「-l」スイッチを指定した場合、ファイルサイズとタイムスタンプ表示
のかわりにリンク先進路名の表示を行ないます。さらに「-ll」スイッチを指定した
場合は、リンク先がさらにリンクの場合でもその先を追い掛けます。ですからこのと
きは真のアクセスすべきファイルを表示できることになります。(注意: この機能は、
リンクドライバ link.x が常駐している場合に限ります)
ディレクトリがリンクされている場合、[L]をクリックすることによってそのディレ
クトリに移動することができます。進路名はリンクのままなので、そのまま上位に移
動することができます。
リンク自身のタイムスタンプおよびアトリビュートを変更することはできません。
変更した場合はリンク先のファイルの変更と見なしますので注意して下さい。
================ 環境設定 ================
●アイコン・ユーティリティメニューの定義 (リソースの設定)
アイコンでは、拡張子によってファイル自身に機能を持たせることができます。ま
た、ユーティリティメニューには自由に独自のコマンドを組み込むことができます。
これらの定義はリソースで行ないます。直接リソースファイルを書き換えても設定
できなくはないのですが、できるだけそれは避けて下さい。必ず iconmake.x を通す
様にして下さい。Icon.src にアイコン内容をを記述し、
iconmake -auto
のように実行すると、勝手に WSRV.RS を書き換えてくれます。(WSRV.RS を含め、必
要なファイルが全部カレントディレクトリに置いてある必要がある)
iconmake.x 用ソースファイルの記述は次のようになります。
Icon パターンファイル名
拡張子
タイトル,アイコン動作の定義
:
Menu メニューの名前
1行目のメニューの内容
2行目のメニューの内容
:
Key
キー定義
:
注意!:2行目以降は必ず行の先頭がタブで始まっていなければなりません。Makefile
と同様の書式です。
パターンファイルというのは、PED や CutEdit 等で作成した 16x12 ドットのパター
ンデータです。PED.win で作成した *.C や *.INC のファイル名を書きます。
拡張子を書く場合は、必ず行の最初がタブで始まらなければなりません。拡張子は
1~3 文字で書いて下さい。
アイコン動作の定義は、早い話が実行させるプログラムとそのコマンドラインです。
1番最初の定義がデフォルトアクションになります。拡張子同様、必ずその行がタブ
で始まる必要があります。最初にポップアップメニューに表示されるタイトルを書く
ことができます。
【例】 "ファイル表示,view.win $1"
1つのアイコンにつき、動作を最大8つまで定義することができます。ただし1行
は 80文字以内でかつ全部合せて1024文字以内でなければなりません。(注:これはサー
バー制限なので、サーバーの今後のバージョンアップによって変更される可能性があ
ります)
アイコンの定義例
Icon Doc.INC
doc
"内容の表示,view.win $1"
"内容の編集,ke.win -f12 $1"
ユーティリティメニューの定義例
Menu SubMenu
"コマンドシェル,!c command.win $p"
"コンパイル,!r make $m* >$Console"
"ファイル圧縮,!r lzh a $<圧縮ファイル名? $m* >$Console"
アイコン定義にある $1 というのは、クリックしたそのファイル名を意味します。
このように、アイコンやメニューの動作を定義する部分のコマンド行には、いろいろ
な特殊記号やコマンドを含ませることができます。以下にそれを説明します。
・特殊記号
$1 カレントファイル名(アイコンのあるファイル名)に置き換わります。
$m1~9 マークファイル名に置き換わります。9個まで指定でき、番号はマー
クした順番ではなくて、表示の順になります。もちろんソートすれ
ば順番はかわります。
$m* マークしているファイル名全部に置き換わります。
$mf マークの数だけコマンドを繰り返します。この部分はファイル名1
つ1つ順番に置き換わります。COMMAND.X の FOR のようなもの。
$<MESS キーボードから文字列入力を促します。入力した文字列に置き換わ
ります。後ろにメッセージの指定ができます。(例 $<ファイル名?)
$<?/MESS/STR/ キーボードからの文字列入力を促します。入力した文字列に
置換されますが、もしキー入力がない場合は(何も入力せずに実行
をクリックした場合等)STR が用いられます。区切り記号は'?'の後
ろに書いた1文字が用いられるので'/'でなくてもかまいません。
$p マウスカーソルで位置をクリックし、その座標を「-x??? -y???」と
いうスイッチにした文字列に置き換わります。ウィンドウプログラ
ムを起動する場合に、最初に位置決めしたい場合に使います。(座
標表示機能付き)右ボタンで実行をキャンセルできます。
$$ 文字「$」です。
【例】 "表示,view $p $1"
また、文字「$」のかわりに「$n」を用いると拡張子を除いた部分になります。(進路
名は含む)「$e」の場合は、拡張子のみになります。
例えば、$1 が f:\ko\kf.doc の場合、それぞれ
$n1 -> f:\ko\kf
$e1 -> doc
となります。
【例】 "拡張子変更.r1->.r2,!r mv.x $1 $n1.r2"
"マーク拡張子変更,!r mv.x $mf $nmf.r2"
次のものも特殊文字同様コマンド行に記述できますが、これらは動作を制御するも
ので、文字列としては無視します。
・コマンド
!d DOS のカレントディレクトリを現在開いているウィンドウに変更し
てから実行します。ファイルを直接書き込むようなコマンドで指定
する必要があります。
!i コマンド実行時に、そのコマンドを実行すべきディレクトリをキー
ボードから指定させます。
!c コマンド実行後、マークを全部クリアします。これを指定しないと
コマンドを実行してもマークは残ります。(!rでもマークは消えます)
!r コマンド実行後、ウィンドウ内をリフレッシュします。コマンドの
実行によってファイルが増減したりする場合に指定して下さい。な
おリフレッシュするとマークも全部削除されます。
!q コマンド実行前に確認を取ります。
!e コマンドラインを展開した後、起動すべきウィンドウプロセスが走っ
ているか調べます。もしあればファイル名 ($1相当) を UserEvent
で送ります。なければプロセスを起動します。(EBOX.win と同じよ
うな働きです)
!pPRG 指定したプログラムが走っているか調べます。もしあればファイル
名を UserEvent で送り、無ければコマンドラインを実行します。!e
とは違い、コマンドラインを展開する前にチェックしますので、$p
との同時指定が可能です。例 !pview.win view $p $1
!kPRG 指定したプログラムが走っているか調べます。もしあればそのプロ
グラムに SignalKill を送ります。(killall.win に相当) 相性の
悪いプロセスを予め除去することができます。
!m クイックマークを実行します。($m? より前にないと意味がない)
【例】 "表示,!w view $1"
"PIC表示,!c!e gpic.win $1"
特殊リダイレクトが使えます。ウィンドウ以外 (「*.x」や「*.r」など) のプログ
ラムを実行させる場合に、その表示をコントロールできます。('>'と'$'の間にスペー
スを入れないで下さい)
・特殊リダイレクト
>$Console Console に表示出力を流します。標準出力以外のものも全
部 (DOS/IOCS CALL で表示するもの) Console に出力しま
す。
>$Null 表示出力 (DOS/IOCS CALL での表示) を全部カットします。
注:「>$Console」「>$Null」はそれぞれ「>$C」と「>$N」に省略できます。
【例】 "リスト,lha.x l -n $1>$Console"
"圧縮,!d!r lha.x e $<出力file? $m*>$Console"
また、画面を破壊するプログラムの実行のために、「run」コマンドも用意してあり
ます。
【例】 "ED.X,run ed.x $1\n"
注意:実行プログラム名は、拡張子を省略すると「.win」と見なすので、必要なら .x
や .r まで必ず書くようにして下さい。
階層メニューを呼び出すには次のようにします。
#名前 階層メニューを呼び出します。
【例】 "デモ,#DemoMenu"
この時、「#」は必ずコマンドラインの先頭 (カンマのすぐあと) に無ければいけませ
ん。名前はメニュー名で、以下の名前は特別にルートメニューとして扱います。
FileMenu ファイル名の上で右ボタンを押した場合のメニュー
TimeMenu ポップアップメニューの上で右ボタン
DirMenu ファイルの無い場所のポップアップメニュー
DriveMenu ドライブメニュー(タイトルの設定用)
EjectMenu イジェクトボタン
WildMenu ワイルドカード
SortMenu ソートボタン
Util0 隙間 (?) メニュー
Util1 ウィンドウ上部の[I]のメニューです
Util2 ウィンドウ上部の[II]のメニューです
Util3 ウィンドウ上部の[III]のメニューです
Util3 ウィンドウ上部の[IV]のメニューです
またルートメニューではありませんが、SysDir という名前のメニューは、ディレク
トリ名上で右ボタンを押した場合に使われます。
注: ワイルドカードやソート等のメニューも、ユーザーメニューとの区別は全くあ
りません。メニュー最初の項目はデフォルトアクションとして左ボタンで実行され
ますし、階層構造を設けたり外部コマンドを定義することもできます。またスイッ
チのデザインは Disk.INC で定義してありますので、自分でデザインしてすっかり
ユーザーメニューに仕立て上げることもできます。( PED.win, CutEdit.win などで
簡単に変更できます)
以下はファイルメニュー特殊コマンドで、組み込みコマンドを呼び出します。必ず
コマンドラインの最初になければならず、上記の項目とは完全に独立しています。
%copy ファイルまたはディレクトリのコピー
%move ファイルまたはディレクトリの移動
%delete ファイルまたはディレクトリの削除
%rename ファイルまたはディレクトリのリネーム
%mkdir 新規ディレクトリ作成
%time ファイル、ディレクトリのタイムスタンプ変更
%attribute ファイル、ディレクトリのアトリビュート変更
%allmark 全領域マーク設定
%clearmark 全マークの取り消し
%rvmark マーク反転
%filemark ファイルのみマーク
%extmark <ext> 指定した拡張子(<ext>)のファイルだけマーク
%extmark input 拡張子を入力し、そのファイルだけマーク
%rf リフレッシュコマンド
%eject <d> FD をイジェクト (<d>:1=FD0, 2=FD1,3=FD0&FD1)
%wsize <x> <y> ウィンドウサイズの変更 (値が 0 の場合現在のサイズ)
%nop 何もしません
%sort <m> ファイル並びをソート (<m>:0~6)
%sort default ファイル並びをデフォルトにする
%wild <mask> ワイルドカードマスクの指定
%wild input ワイルドカードマスクの入力
%cd <dir> <mask> <m> 表示ディレクトリの変更。ディレクトリ名とそのディ
レクトリに移動した場合のファイルマスク、及びソートモー
ドを指定する。<mask>, <m> はそれぞれ省略可。
%scroll <x> <y> ウィンドウ内部をスクロールする。<x> と <y> のどちらか
は0であることが条件。
%scroll pup ウィンドウ内をページアップ
%scroll pdown ウィンドウ内をページダウン
%dattr <1> <2> ウィンドウ内に表示するファイルを制限する。指定するの
はファイルアトリビュートで、<1> は FILES に与えられる
もの。それを含むビットが ON なら表示。<2> は <1> の後
に調べ、それを含むビットが ON なら表示しない。
例 全ファイル表示 %da 63 0
デフォルト %da 63 14
%automove <n> マウスカーソルの移動モードを指定する。
0:移動しない
1:確認ダイアログでのみ移動
2:入力ダイアログでのみ移動
3:確認、入力ダイアログ共に移動
%font <font> フォントサイズの指定。8,10,12,16,24
%wcolor <color> ウィンドウ内の描画カラー指定(default 9)
%error on/off コンソールにエラーメッセージを出力するスイッチ
%wbank on/off ウィンドウサイズの学習スイッチ
%link <n> リンク進路名表示指定
0:表示しない
1:表示する(再変換しない)
30:表示する(再変換する)
%askmode on/off 確認ダイアログを使用する、しないの切り替え
%verbose on/off バーボーズモードの ON/OFF。ON の時は内部コマンドの実
行結果をファイル毎にコンソールに出力します。
注意:組み込みコマンドは現在最初の2文字でのみ判定しています。
特殊文字を記述する場合は、2つ重ねて下さい。$ -> $$、! -> !! 等。(または
$ のあとに書く)
コマンドラインに「;」で区切って複数のコマンドを書くことができます。この場
合、左から順次実行されていきます。(; を記述するには「$;」と書く)
"時計&MAP,!c aclock -x0 -y0;map -x200 -y0"
「$<メッセージ」を使用した場合、メッセージと次のコマンド行にスペースを含め
たくない場合は、区切りに特別に「\x7f」を使用することができます。「$n<ソース
ファイル名.c」とした場合「.c」までがメッセージに含まれますが、「$n<ソースファ
イル名\x7f.c」とすると入力した文字列に「.c」が付加されます。
メニュータイトルについて (ちょっとしたテクニック)
各メニューにはそれぞれの項目ごとに、ポップアップメニューに表示させるタイト
ルを書き込むことができます。そのとき、タイトル部分の先頭に「~」をつけて、実
行内容を「%nop」に指定するとその項目は選択されません。(反転もしない)
これを利用してメニュー自身の内容を簡単に表示したり、コメントを書き入れてお
くことができます。また、左ボタンを押した時のデフォルトアクションを抑制する意
味で、メニューの1番最初に置いておくこともできます。
各メニューのうち、1番最初のものはデフォルトアクションとしての働きがありま
すが、この部分のタイトルを省略して「",?????"」のようにいきなり「,」から始まる
ようにすると、今度はポップアップメニュー自身も出現しなくなります。これを利用
してメニューその物をカットすることができます。(ウィンドウ上部のユーティリティ
メニュー等のスイッチでのみ有効)
●キーボードの設定 (キーボードショートカット)
各キーに対して、任意のメニュー項目を割りあてることができます。
【例】 "X1-C,#FileMenu,0"
この場合、[XF1] と [C] を同時に押した時に FileMenu というメニューの1番最初の
項目を実行するという意味です。キーは通常の文字で指定し、次の装飾が可能です。
S- [SHIFT] キー
C- [CTRL] キー
X1- [XF1] キー
X2- [XF2] キー
X3- [XF3] キー
O1- [OPT.1] キー
O2- [OPT.2] キー
これらは混在が可能です。例えば、"CX1-A" と指定すれば、[CTRL]+[XF1]+[A] なん
て事もできます。なお、アルファベットの部分はそのまま記述された場合全部小文字
扱いにします。大文字を表現するには "S-A" の様にシフトキーを指定して下さい。
ファンクションキーもまったく同様に設定できます。以下の指定に、上記の装飾が
可能です。
F-A [F1]
F-B [F2]
F-C [F3]
F-D [F4]
F-E [F5]
F-F [F6]
F-G [F7]
F-H [F8]
F-I [F9]
F-J [F10]
F-K [F11]
F-L [F12]
F-M [F13]
F-N [F14]
F-O [F15]
F-P [F16]
F-Q [F17]
F-R [F18]
F-S [F19]
F-T [F20]
F-U [RollUp]
F-V [RollDown]
F-W [INS]
F-X [DEL]
F-Y [↑]
F-Z [←]
F-[ [→]
F-\\ [↓]
F-] [CLR]
F-^ [HELP]
F-_ [HOME]
F-` [UNDO]
【例】 "CF-A,#TimeMenu,1" [CTRL]+[F1]
通常は、カンマで区切って2番目はメニュー名を書きますが、ここで特殊なキーの
設定ができます。
【例】 "C-M,Yes"
これは、確認ダイアログで「実行」をクリックするかわりに [RETURN] キーでも実
行できるようにするというものです。このように、「Yes」と「No」を設定すれば、
そのキーで確認ダイアログの「実行」と「取消」の代りをさせることができます。
(いくつでも設定可能)
Yes 確認ダイアログの「実行」
No 確認ダイアログの「取消」
Goto ダイアログと KF 自身の上に、交互にマウス位置を交換する
注意:キーボードショートカットの定義は最大60個までです。
================= 具体例 =================
自分の環境に合せて設定しておくと便利な具体例をいくつかあげておきます。
●ドライブ名の設定
Icon.src のメニューのひとつ DriveMenu として設定します。ただし、実行はしま
せん。メニューのタイトル部分のみ有効です。各ドライブにコメントを設定できます。
Menu DriveMenu
"A: FD-0 ,%nop"
"B: FD-1 ,%nop"
"C: SYSTEM ,%nop"
"D: 辞書 ,%nop"
"E: RAMDISK,%nop"
などなど。付属の wsrv.rs の設定では A:~Z: まで書いてありますが、もちろん
自分の config.sys の LASTDRIVE まであればあとは必要ありません。
●ディレクトリ登録
予めよく移動するディレクトリを登録しておくことができます。これはメニューの
好きな場所に設定しておくといいでしょう。%cd コマンドを使います。付属の設定で
は、イジェクトメニューにいくつかサンプルがおいてあります。
%cd ディレクトリ名 ワイルドカード ソートモード
ディレクトリ名とは実際に移動する場所です。ワイルドカードは、その場所に行っ
た時のファイルマスク、ソートモードはその場所での並び変えの順番。例えば、MDX
データの入ったディレクトリを設定しておく場合は、
"MDX,%cd a:/data/music/mdx *.mdx 1"
のように書いておくといいでしょう。これが実行されると、a:\data\music\mdx に移
動し、そこの *.mdx だけをファイル名で並べ変えて表示します。また、通信等のログ
ファイルを入れておくディレクトリを登録する場合は、
"LOG,%cd a:/data/logfile/sps *.log 5"
などとしておくと便利かもしれません。この場合、a:\data\logfile\sps に移動して、
*.log だけを日付でソートして表示します。
なお、進路名を「/」の記号で区切っていますが、もちろん「\」と同じ意味です。
ここを「\」の記号で記述したいなら、
"LOG,%cd a:\\data\\logfile\\sps *.log 5"
のように、2つ重ねる必要があることに注意して下さい。
このように、ディレクトリバンク機能とは違って消えてなくなることはありません
ので、よく移動するディレクトリを登録しておくことができます。
================= 裏わざ? =================
●アイコンサイズ
アイコンサイズの制限は、実はあって無いようなものです。16x12 ドットとなって
いますが、これはデフォルトが 12 ドットフォントモードになっているだけのこと。
起動時にフォントサイズを -f16 や -f24 にした場合には、16x16 ドットや 16x24
ドットでデザインしたアイコンの方がマッチするかも。逆に 16x12 より小さくても
良いわけで、デザインだけでなくアイコンサイズも全部ユーザー任せになっています。
●ファイルアトリビュート
-a スイッチで起動すると、全部のファイルアトリビュートを変更できるようになっ
てしまいます。非常に危険なので、通常は使用しないで下さい。
=============== イベントの送受信 ==============
●イベント
kf は、内部に表示されているファイル名、およびパス名等を、他のウィンドウに
UserEvent として転送してイベント起動させることができます。これは Ko-Window
付属のドキュメント、プログラマーズマニュアルに記述してありますが、ここで多少
詳しく説明します。また、外部からの UserEvent を同様に受取、ファイルのコピー
だけでなくリモートコントロール(?)が可能になっています。
●ファイル名の転送
ファイル名の上でマウスの左ボタンを押したままマウスを動かした場合、マークし
てあるファイル名全部が転送の対象になります。このとき EventUser が発生し、info
->ComData の値が UserStrings になります。データは info->ComBuffer にそのアド
レスが入り、フォーマットは各ファイル名へのポインタ配列のアドレスです。
char *filelist[];
配列の最後には NULL が入ります。これは従来の FINDER.win のフォーマット全く同
じものです。
受取例
case EventUser:
if( info->ComData == UserStrings ){
unsigned char **pp= info->ComBuffer;
ConsoleOpen();
for(; *pp ; pp++ ){
ConsolePrint( *pp );
ConsolePrint( "\r\n" );
}
}
return TRUE;
●パス名の転送
ウィンドウ上部のパス名の上で、マウスの左ボタンを押すとマウスカーソルの形が
変化します。このままカレントディレクトリのパス名を転送することができます。こ
の場合も同様に EventUser が発生します。info->ComData は UserString になり、
info->ComBuffer には単純にそのパス名のアドレスになります。
●コマンドラインの「!e」や「!p」による転送
コマンドライン上に !e や !p コマンドを指定した場合、すでにそのプログラムが
ウィンドウ上に存在すればプログラム起動をせず、与えられたファイル名の転送だけ
を行ないます。このフォーマットはパス名の場合と全く同じで、単純にそのファイル
名を info->ComBuffer として転送しています。
●クリップボード
[OPT.1] キーを押しながらウィンドウ内部をドラッグした場合、その範囲がクリッ
プボードに取り込まれます。この時点ではイベントは発生しませんが、アプリケーショ
ンではクリップボードの内容を自由に取り込むことができます。また、自分で受け取
らなくても POPUP.win などから勝手に転送してくれる場合があります。この時発生す
るのが UserEvent です。info->ComData は UserPaste になります。info->ComBuffer
はクリップボードの内容の先頭アドレスで、ほとんどの場合これは文字列です。
●受け取ったデータの扱い
送られてきたデータは volatile 扱いです。そのアドレスは送り主のスタック上を
指している可能性もあります。アドレス保存しないで必要なら必ず内容をコピーして
下さい。値を加工する場合も、決してそのまま書き換えずに必ずコピーしてから行な
うようにして下さい。
●外部コントロール
外部から kf.win 自身にコマンドを送っていくつかの操作をさせることができます。
UserEvent のコードは 'kf' です。コマンドは ',' のあとに続けて書いて下さい。kf
のメニュー定義等へ与えることのできるすべてのコマンドが実行できます。
<例> usend コマンドを使って外部からウィンドウ上の全部の KF にリフレッシュ
動作をさせる
usend kf.win kf ,%rf
================= 最後に =================
●使用にあたっての注意点
このプログラムは、ファイルやディレクトリ関係を扱います。プログラムのバグに
よって大切なファイルを破壊したり、修復不可能になることも考えられます。使用に
当たっては個人の責任で十分注意し、大切なファイルはできるだけバックアップを取っ
ておいて下さい。被害においては当方は一切関知しませんが、バグが発生した場合そ
の症状と状況を詳しく報告していただければ幸いです。(必ずしも全てのバグに対応
できるとは限りません)
●使用ライブラリ
このプログラムの開発はすべて Ko-Window 上で行なわれました。このプログラム
は以下のライブラリを含み、GNUC 1.42 (Mariko Version) にてコンパイルされてい
ます。
XC version 1.01, gnulib.a, LinkLib.a, corlib.a, wlib.a, parts.a, winop.a
配布に関しては特に制限はしません。上記ライブラリの使用既定に従うなら、自由
に配布、転載して下さって結構です。
●連絡先
小笠原博之 oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp
SPS-NET: SPS0783 COR.
DenDen-NET: DEN0006 COR.
---
Vup-MEMO
v1.25->v1.26 UserString受取処理のバグ修正
v1.26->v1.30 ディレクトリ内の最大ファイル数の制限がなくなった